「早く準備しろ!」が逆効果?飛ばない子が陥っている「フライング・スイング」の罠
週末のグラウンドで、熱心な親御さんからこんな声が聞こえてきませんか?
「振り遅れるな!」「もっと早く準備して!」
お子さんのことを思うからこそのアドバイスですが、実はその言葉が、**打球が飛ばない最大の原因である「突っ込み」**を引き起こしているかもしれません。
今回は、多くの少年野球選手(そして実は大人も)が知らず知らずのうちにやってしまっている、バッティングの「決定的な勘違い」についてお話しします。
なぜ、一生懸命振っているのにパワーが逃げるのか?
「体が前に突っ込んでしまう」「力がボールに伝わらない」。 そう悩むお子さんのスイングをスロー再生で見てみると、ある共通点が見つかります。
それは、**「地に足がついていない状態で、バットを振り始めている」**ということです。
具体的には、ピッチャー側の足を踏み込んだ際、まだ「つま先」しか着いていない、あるいは「かかと」が浮いている状態で、すでにスイングを開始してしまっているのです。
これでは、地面からの反力(踏ん張る力)を使えず、上半身だけで振ることになります。結果、体全体がピッチャー方向へ流れてしまい、せっかくのパワーが逃げてしまうのです。
「準備が早すぎる」ことが諸悪の根源
なぜ、そんなフライングのようなスイングになってしまうのでしょうか? その原因の多くは、**「準備(トップ)を早く作りすぎている」**ことにあります。
「遅れてはいけない」という意識が強い子ほど、ピッチャーが投げようとした段階で、すでに上半身をひねり、バットを引いた「打つ形」を完成させてしまいがちです。
しかし、その状態で足を踏み出すとどうなるでしょうか? すでに上半身は「発射準備完了」の状態なので、ステップする足の勢いに引っ張られて、上半身も一緒に前へ出てしまいます。これが「突っ込み」の正体です。
正しいスイングは、「形」から入るのではなく、「動きの流れ」の中で生まれます。
- ステップする(まだ上半身はリラックス)。
- 前足の**「かかと」が地面にドスンと着く。**
- その着地の瞬間に、上半身のひねりがピーク(トップ)を迎える。
- そこではじめて、下半身の壁(支点)を使ってバットが振り出される。
この「着地してから、振る」という一瞬の「間」が、爆発的な飛距離を生む鍵なのです。
スマホで確認!「グリップの位置」が教えてくれる真実
では、お子さんのスイングが「フライング」になっていないか、どうすれば分かるのでしょうか? ぜひ、次の練習の時にスマホで真横から動画を撮り、コマ送りで確認してみてください。
見るべきポイントはたった一つ。「グリップ(手)の位置」です。
構えからステップし、まさにバットを振り出そうとするその瞬間。 グリップの位置が、軸足(後ろの足)の真上から大きく外れていませんか?
もし、振り出す前にグリップがキャッチャー側(後ろ側)に大きく引かれてしまっているなら、それは「準備が早すぎる」証拠です。 理想は、ステップの間、グリップが軸足の真上付近に留まり、かかとの着地と同時にパワーが解放される形です。
その「感覚のズレ」、BoX Baseball で修正します
理屈はシンプルですが、長年染みついたクセを修正するのは簡単ではありません。本人は「待っているつもり」でも、実際には体が先に動いてしまっていることが多いからです。
この「本人の感覚」と「実際の動き」のズレを修正するには、客観的な視点が必要です。
- なぜ突っ込んでしまうのか?
- どこを意識すれば「壁」ができるのか?
BoX Baseball では、やるだけでこの感覚がつかめるドリルで練習します。
一緒に野球、上手になりましょう!
