少年野球で、わが子の打率をぐっと上げたいと願うお父さん、お母さんへ。
お子さんが試合で、なぜかファーストストライクを見逃してしまう…そんな姿を見て、「もったいないな」「思い切り振ってほしいな」と感じていませんか?
「タイミングが合わない」「打ち損じが怖い」といった思いから、せっかくの打ちやすい球を見送ってしまうのは、子どもたちだけではありません。実は、多くの少年野球選手が直面する課題です。
しかし、そのたった1球を見逃すことが、その後の打席をどれだけ不利なものにするか、ご存知でしょうか。
この記事では、お子さんのバッティングを劇的に変える**「ファーストストライクを打つ」**というシンプルな意識と、そのための練習法を、親御さんの視点から解説します。
試合で輝くために!ファーストストライクを打つべき、たった1つの理由
野球では、カウントが進むほど、バッターはどんどん追い込まれていきます。特に、ツーストライクになると、ピッチャーは「ボールになってもいいから、とにかく際どいコースを攻めてやろう」と考えます。
一方、バッターは「もう後がない」というプレッシャーから、ストライクゾーンを広げて対応せざるを得ません。その結果、本当は打ちたくないボールに手を出してしまい、凡打や三振につながってしまうのです。
では、ピッチャーはどうでしょうか?
実は、ピッチャーにとって一番嫌なのは「ボールが先行すること」です。初球からボールが続くと、ストライクを取りにいくしかなくなり、かえってコントロールを乱しやすくなります。
だからこそ、多くのピッチャーは、初球はまずストライクを取りに来ます。つまり、初球こそ、一番打ちやすい球が来る確率が高い、最高のチャンスなのです。このチャンスを逃すのは、本当に「もったいない」の一言に尽きます。
ファーストストライクを打ちにいくメリットとは?
積極的なバッティングは、お子さんの成長に大きなメリットをもたらします。
1. 「打てるバッター」に近づく
高い打率を誇る選手は、初球やツーストライクになるまでに打ちに行く傾向があります。なぜなら、相手ピッチャーがまだ警戒していない「油断している瞬間」に、一番打ちやすい球を仕留めることができるからです。
2. 相手ピッチャーにプレッシャーをかける
お子さんが初球から思い切りバットを振ってくるようになれば、ピッチャーは「甘い球は投げられない」と感じるようになります。その結果、投げミスを誘ったり、コントロールを乱させたりと、お子さんだけでなくチーム全体のチャンスにもつながります。
今日からできる!ファーストストライクを打つための「親子の練習法」
「初球から振っていけ!」と頭でわかっていても、いざ打席に立つと難しいものです。お子さんが自信を持ってバットを振れるようになるために、ご家庭でもできる簡単な練習法をご紹介します。
1. 観察力を育てる「準備」を一緒に
打席に入ってからタイミングを合わせようとしても、それはもう遅すぎます。大切なのは、打席に入る前の準備です。
ネクストバッターズサークルやベンチにいるときから、お子さんと一緒に相手ピッチャーの投球をじっくり観察してみましょう。
- 「今の球、速かったね」
- 「あのピッチャー、初球はいつも真っ直ぐだね」
こんな風に声をかけながら、一緒にピッチャーの動きや球種を予測する癖をつけさせてあげてください。
2. 「見極める勇気」も忘れずに
ファーストストライクを打つと言っても、すべての球を振る必要はありません。際どいコースや難しいボールは、無理に手を出さなくても大丈夫です。
大切なのは、「絶対に打てる!」と確信した、ど真ん中に来たような**「簡単にもらったストライク」だけは、絶対に逃さない**という強い気持ちを持つことです。
息子さんのバッティング、今日から変わります
少年野球で結果を出すためには、ファーストストライクから積極的にバットを振っていくことが欠かせません。
- 初球は、ピッチャーが一番打ちやすい球を投げやすいチャンス
- 打席に入る前から、ピッチャーを観察する準備が成功の鍵
- 「甘い球は打つ、難しい球は見送る」という判断力が大切
お子さんが積極的なバッティングを身につけることは、打率アップだけでなく、野球に対する自信と、チームへの貢献という大きな喜びにつながります。
ぜひ今日から、お子さんと一緒に「ファーストストライクから打つ!」という意識と練習に取り組んでみてください。きっと、次の試合から、わが子のバッティングが力強く変わっていくのを実感できるはずです。