【少年野球】「どうして打てないの?」から卒業!お子さんのバッティングが変わる魔法の視点


「どうして打てないの?」から卒業!お子さんのバッティングが変わる魔法の視点

お子さんが一生懸命バットを振っている姿、応援する親としては本当に胸が熱くなりますよね。でも、なかなかヒットが出ず、悔しそうな顔を見ていると、「どうしてなんだろう…」と悩んでしまうこともあるかもしれません。

先日、BoX Baseball のスクールでこんな質問をいただきました。

「バッターはピッチャーのどこを見て打っているんですか?」

今回はこの質問に答える形で、お子さんのバッティングがグッと上達するかもしれない、とっておきのヒントをお伝えします。


「目で追うな」はなぜ?プロが意識する「予測力」と「ぼんやり視」

プロの選手は、実はボールをじーっと目で追ってはいません。ピッチャーが投げたボールは、想像以上に速いからです。目で追っていては、体が反応する前にミットに収まってしまいます。

では、どうやって打っているのか?

それは、「ボールがどこに来るか」を予測しているからです。

ピッチャーの動きやフォームをよく見て、「次はストレートかな?」「内角に来そうだな」と、ボールの行方を先読みするんです。そして、その予測に基づいてバットを振ります。

この予測力を高めるのが、**「ぼんやりと広く見る」**という視点です。

一点に集中するのではなく、ピッチャーの肘のあたりを中心にぼんやりと見て、できるだけたくさんの情報をキャッチする。これは、まるで天気予報士さんが、一つのデータだけでなく、風向きや気圧など多くの情報を見て予報を当てるのと似ています。

最初は難しいかもしれませんが、「ボール一点に集中するのではなく、肘辺りを中心にその周りから視野に入れること」を教えてあげてください。お子さんが無意識に情報を集められるようになると、きっと当て勘がどんどん良くなっていきますよ。


親子でできる練習のヒント

お子さんのバッティング上達には、この「予測力」を養う練習が大切です。ぜひ、こんな声かけをしてみてください。

  • 「ボールを打つ前に、ピッチャーのどこを見ているか、お父さん(お母さん)に教えてくれる?」
  • 「ボールがどこに来そうか、一緒に考えてみよう!」
  • 「打つ直前に、ピッチャーのどのあたりを見ていたか、一緒に振り返ってみようか?」

練習でうまく打てなかった時でも、「もっとしっかりボールを見なさい!」と厳しく言うのではなく、「次はピッチャーの肘の辺りをぼんやりと見てみようか」と、具体的なアドバイスに変えるだけで、お子さんはぐんぐん吸収していきます。

「当て勘」は、才能ではなく「経験」と「見る力」で育ちます。お子さんの成長を温かく見守りながら、ぜひこの記事の内容を参考に、親子で楽しくバッティングの練習をしてみてください。


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