【もう引っ掛けない!】ウチの子の「ドアスイング」はなぜ直らない?少年野球の親が知るべきバッティング回転軸の秘密


我が子のバッティングが劇的に変わる!「ドアスイング」を卒業させる回転軸の秘密

「どうしてウチの子は、いつもボールを引っ掛けちゃうんだろう?」

「せっかく体格がいいのに、打球が外野まで飛ばない…」

小学5年生の野球を頑張る女の子のお父様から、先日、ご相談をいただきました。これは、少年野球の親御さんなら誰もが抱える、共通の悩みです。

今回は、その指導で最も重要だったポイント、**バッティングの「回転軸」**の秘密について、親御さん目線で分かりやすくお話しします。

「体の真ん中」で回っていませんか?親が見落としがちな回転軸の勘違い

多くの子どもたちが、無意識のうちに間違った回転軸でスイングしてしまっています。

間違い: 体の真ん中(へその前あたり)を軸にして回る。

正しい軸: ピッチャー側の足の股関節を通る位置にできる。

「自分でしっかり体を回そう!」という意識が強すぎると、スイングのスタートで、どうしても体の中心を軸にして回ってしまうんです。これこそが、力強い打球を邪魔する最大の原因です。


3秒でチェック完了!あなたの息子さん・娘さんの「ドアスイング予備軍」を見つける方法

「うちの子の軸がズレているか、どうやって見分けたらいいの?」

ご心配いりません。スイングを横から見て、ピッチャー側の腰の動きをチェックすれば、一発で分かります。

【危険信号】「開きが早い」スイングの見分け方

お子さんがスイングを始めた後、ピッチャー側の腰の位置が、キャッチャー側(後ろ)にグッと引けてしまうようであれば、要注意です。

この「腰が引ける」動きこそ、**「開きが早い」と言われるスイングです。そして、この開きが早いスイングが、「ドアスイング」**の正体です。つまり、回転軸が体の中心になってしまっている証拠なんです。

理想的なスイングではこうなる!

  • ピッチャー側の股関節の位置は、その場でしっかり固定(壁になる)。
  • 股関節を中心に、お尻(骨盤)だけが回る。
  • ピッチャー側の腰は前に止まったまま、キャッチャー側の腰が勢いよく追いついてくる。

この**「ピッチャー側の壁」**ができていると、体幹がブレず、強い力がボールに伝わるんです。


ドアスイングを卒業!今日からできる「股関節中心」で回るための秘策

では、どうすればピッチャー側の股関節を中心にして、力強く回れるようになるのでしょうか。

難しい技術は不要です。「力の出し方」を少し変えるだけでOKです。

「回すな!真っすぐ前に力を出せ!」

お子さんに伝えてほしいのは、このシンプルな一言です。

  1. 力を溜める: キャッチャー側の足の付け根(股関節)にギュッと力を溜めます。
  2. 真っすぐ発揮: 溜めた力を**「回す」のではなく、「ピッチャー側の足の付け根に向かって真っすぐ**」発揮させるところからスイングをスタートします。
  3. 踏ん張る!: この時、ピッチャー側の足は地面をしっかり踏ん張り、股関節の位置を動かさないように準備しておきます。これこそが、プロも実践する**「ピッチャー側の壁」**です。

キャッチャー側から真っすぐ前へ出す力と、ピッチャー側の踏ん張る力がぶつかり合うことで、回そうとしなくても結果的に理想的な回転が生まれるのです。

まとめ:親の願いを叶えるスイングへの変化

力の出し方が正しくなり、ピッチャー側の股関節を中心とした回転になれば、長年の課題だったドアスイングは必ず直ります

  • スイング軌道がインサイドアウトに変わり、ボールを引っ掛けなくなる!
  • 打球がセンター方向へ力強く飛ぶようになる!

「どうせうちの子は…」と諦める必要はありません。バッティングでひっかけが多かったり、引っ張り方向にしか打球が飛ばない子は、まずはスイング中の**「ピッチャー側の腰の位置」「回転軸」**がどこにあるかを、ぜひ一緒にチェックしてあげてください。

この小さな一歩が、きっとお子さんの自信と成長につながります。


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