【我が子のバッティングが劇的に変わる!】「開きが早い」と怒る前に知ってほしい、本当に大切な2つのこと
先日、BoX Baseball に通う子の親御様よりご質問をいただき、改めて多くの選手が悩む「開き」の問題について考えさせられました。これは、少年野球のお子さんを持つ親御さんも、きっと一度は耳にしたことがあるテーマではないでしょうか?
「もっと我慢しろ!」「すぐに開くな!」と指導されて、お子さんが戸惑っている姿を見たことはありませんか?
1. 「開きが早い」って、親が思うのとはちょっと違うんです
「開きが早い」と聞くと、私たち親はこう考えがちです。
- 「体が早くピッチャーの方を向いてしまうこと」
- 「ボールをギリギリまで見ようと我慢すれば直るはず」
もちろん、体が早く正面を向くのは事実ですが、ただ我慢させるだけでは根本的な解決にはなりません。
なぜなら、バッティングは「我慢くらべ」ではないからです。どれだけ頑張って耐えたとしても、スイングの始まりで使う「力の出し方」そのものが間違っていると、結局は開きが早いスイングになってしまうのです。
2. 我が子が「開いてしまう」本当の根本原因
では、なぜお子さんは開いてしまうのでしょうか?
それは、**自分で「体を回そう!」**としてしまうからです。
少年野球のお子さんは特に、スイングを体の真ん中を軸にしてグルっと「回転」させようとします。
- このとき、体全体の真ん中が回転軸になってしまいがちです。
- すると、ピッチャー側の腰が外側に引けてしまい、股関節の位置が動いてしまいます。
実は、この「ピッチャー側の股関節が動いてしまう」動きこそが、プロの世界で言う「開きが早い」スイングの正体なのです。
お子さんは決してサボっているわけでも、我慢が足りないわけでもありません。「どうやって振れば良いか」という体の使い方を間違えてしまっているだけなのです。
3. 開かないスイングは「壁」と「直線的な力」で作れる!
では、どうすれば開かない強いスイングができるようになるのでしょうか?
大切なのは、回転軸を体の真ん中からピッチャー側の股関節に変えてあげることです。
- 後ろ足(キャッチャー側)の力を使う: まずは、後ろ足の地面を蹴る直線的な力でスイングをスタートさせます。
- 前足(ピッチャー側)で「壁」を作る: 前足の股関節でしっかり「壁」を作り、後ろ足から伝わってきた直線的な力を、この股関節を中心とした回転に変換します。
これができると、前側の腰が引けることなく、まるで一本の軸を中心にスムーズに回転します。これが、強い打球を生み出す開かないスイングです。
4. 今日からできる!お子様のバッティングをチェックする2つのポイント
**「開きが早い」**と指導されたら、親御さんが「我慢しろ」と言う前に、スイングの根本を一緒に見直してあげましょう。
お子様と一緒に、次の2点をチェックしてみてください。
【バッティング・チェックリスト】
- スイングの始まりの力の使い方
- **「自分で回そう」**としていませんか?
**後ろ足の地面を強く踏んで、**その力でスタートできているか見てあげてください。
- **「自分で回そう」**としていませんか?
- 回転の中心(軸)
- ピッチャー側の腰が引けて回転軸が体の真ん中にズレていませんか?
ピッチャー側の股関節を中心に回れているか確認しましょう。
- ピッチャー側の腰が引けて回転軸が体の真ん中にズレていませんか?
この正しい体の使い方を覚えるだけで、お子さんのバッティングは必ず変わります。「開きが早い」という言葉に悩まず、なぜ開くのかという根本原因を知って、親子で一緒にスイング改善を目指しましょう!
